はじめに
「そろそろ外壁塗装を…」とお考えの方、最近ではフッ素塗料が人気ですが、本当にご自宅に合っていますか？私は塗装現場で10年以上働く中で、フッ素塗料の「良い面」「注意点」をたくさん見てきました。今日は業界のリアルな声をお伝えします。
フッ素塗料の3大メリット
1. 抜群の耐久性
一般的なアクリル塗料が5-7年なのに対し、15-20年持つケースも。実際、施工後10年経っても色褪せがほとんどない現場を何度も見ています。
2. 汚れがつきにくい
フッ素の撥水性は圧巻です。雨が汚れを自然に流してくれるので、特に交通量の多い地域にお住まいの方に喜ばれています。
3. 光沢持続
ツヤのある美観が長期間持続。高級感のある仕上がりになります。
現場でよく見る4つの注意点
1. コストが高い
「フッ素が良いらしい」と飛びつく前に、予算との兼ね合いを。相場は通常の塗料の1.5-2倍。200万円の工事が300万円に…というケースも。
現場あるある
「思ってたより高い！」と驚くお客様が多いです。予算オーバーなら、正面だけフッ素、他の面はウレタンなど部分使いも検討しましょう。
2. 下地補修が命
いくら高級塗料でも、下地が悪ければ意味がありません。ひび割れや剥離がある場合は、まずしっかり補修を。
職人さんの本音
「フッ素塗ったのに1年で剥がれた」→調査したら下地処理が不十分だった…という残念な事例も。
3. 色変更の難しさ
フッ素は密着性が高いため、後で色を変える際に研磨が必要に。思い切りのいる選択です。
4. 業者選びが重要
フッ素塗料は施工難易度が高め。経験の浅い業者だと、ムラや垂れが発生しやすいです。
施工した方のリアルな声
「10年経っても色あせがほとんどなく、近所の人に『塗装したばかり？』と驚かれます」（50代・戸建て所有者）
「最初は高く感じたが、塗り替え頻度が減るので長期的にはお得だと気づきました」（40代・一軒家）
「業者選びを誤り、塗膜が薄くて5年で劣化…信頼できるプロに依頼すべきでした」（60代・マンションオーナー）
よくある質問Q&A
Q：フッ素塗料は本当に20年持ちますか？
A：理論上は可能ですが、実際は立地環境や施工品質により大きく異なります。海岸近くでは塩害で、工業地帯では汚染物質で耐久性が低下するケースも。当社の施工事例では、平均12-15年が目安です。過度な期待は禁物ですが、標準的な塗料より確実に長持ちします。
Q：冬場でも施工可能ですか？
A：フッ素塗料は5℃以下での施工を避けるべきです。冬期施工の場合、足場に養生シートを張るなどの対策が必要。急がないなら春以降がベターです。特に夜間の冷え込みに注意。「寒い中無理やり施工して、密着不良になった」というトラブルもあるので、時期選びも重要です。
最後に
フッ素塗料は確かに高性能ですが、万能ではありません。ご自宅の立地、予算、ライフプランと照らし合わせて、本当に適しているか慎重に判断してください。良い業者なら、フッ素が最適かどうか正直にアドバイスしてくれるはずです。
「とりあえずフッ素」ではなく、プロとじっくり相談して後悔のない選択をしてくださいね。
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