シリコン塗料のメリットとデメリット
外壁塗装工事を検討中の皆さん、シリコン塗料が気になっていませんか?施工業者から「シリコンがおすすめですよ」と提案されることも多い塗料ですが、実際のところどうなのでしょうか。
シリコン塗料の最大の特徴は、撥水性の高さと耐久性です。5-10年と比較的長持ちするため、塗り替え頻度を減らせます。また、汚れが付着しにくいという特徴もあり、白い外壁を美しく保ちたい方には特に人気があります。
しかし、現場で感じるのは「万能塗料ではない」ということ。特に以下の点に注意が必要です。
施工現場でよく聞くシリコン塗料の注意点
1. 下地処理が命
シリコン塗料は「塗膜が厚い」という特徴があります。これはメリットでもありますが、既存の塗装にひび割れや剥がれがある場合、その上から塗るとかえって悪化するケースが。必ず専門業者に下地の状態を確認してもらいましょう。
2. 色選びの難しさ
「塗装後思っていた色と違った」という声をよく聞きます。シリコン塗料は塗膜が厚いため、見本帳の色と実際の仕上がりに差が出やすい傾向があります。可能なら実際に施工した現場を見学させてもらうか、サンプル板を作成してもらうのがベストです。
3. コストパフォーマンス
「長持ちするから」と高価なシリコン塗料を選んでも、建物の立地条件によっては効果が薄い場合も。例えば日当たりの悪い場所や樹木に囲まれた環境では、カビやコケが発生しやすく、シリコンのメリットを活かしきれないこともあります。
際に施工した方の生の声
「5年前にシリコン塗料で施工しましたが、雨の汚れがつきにくくて満足しています。ただ、価格は高めだったので予算と相談が必要ですね」(船橋市・50代男性)
「業者さんから『シリコンが良い』と勧められて選びましたが、2年経った今でも色あせがほとんどありません。ただ、塗装時に強い臭いがしたのが気になりました」(船橋市・40代女性)
「シリコン塗料にしたら、以前よりハトが寄り付かなくなりました。ツルツルした感触が苦手なのかもしれません」(船橋市・60代女性)
よくある質問Q&A
Q1. シリコン塗料は本当に10年持つの?
A. 適切な施工とメンテナンスがあれば可能ですが、実際には7-8年で劣化が目立ち始めるケースが多いです。特に日照時間の長い南面や、風当たりの強い部位は早く劣化する傾向があります。10年を過ぎると急激に性能が落ちるため、9年目を目安に点検するのがおすすめです。
Q2. シリコン塗料は汚れが全くつかない?
A. 残念ながら「全くつかない」わけではありません。確かに撥水性は高いですが、排気ガスや黄砂などの微細な汚れは徐々に蓄積します。特に交通量の多い道路沿いの住宅では、2-3年に一度の軽い洗浊が必要になる場合があります。
最後に
シリコン塗料は確かに優れた塗料ですが、全ての住宅に最適というわけではありません。実際に施工した方の声を聞くと、満足度が高い一方で「こんなはずでは…」という声も少なくないのが現実です。
塗装工事を検討中の方は、複数の業者から見積もりを取るだけでなく、実際に施工した現場を見せてもらうのが一番。色や質感は写真では伝わりにくい部分です。後悔のない選択をするために、時間をかけて検討してくださいね。
百年企画代表あいさつ
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